地雷部-Log

地雷部(@jira1bu_777)ブログ班による部の活動記録です!

#地雷部Log Vol.11 自由への旅路を紐解いて・その2〜その弾丸は紅に染まる〜

どうもShinです!「自由への旅路を紐解いて」シリーズ2回目となりました!
今回も物語において最初に仲間にした火文明ジョーカーズについて振り返りつつ、《切札ジョー&ジョラゴンー自由の物語ー》の構築に繋がるヒントを探っていきましょう。
《自由の物語》とジョーカーズの始まりについては前回の記事も合わせてご覧いただけると嬉しいです!

 

jiraibu-log.hatenablog.com

 

 

 

1.爆ぜる情熱!「J・O・E」!


前置きもほどほどに、さっそく彼らの新能力に触れていく事にしましょう。
火ジョーカーズの最大の特徴、それは同時期のビートジョッキーの持つ「B・A・D(バッド・アクション・ダイナマイト)」をモデルに改良を重ねた能力「J・O・E(ジョーカーズ・オーバー・エクスプロード)」という軽減能力にあります。
これがまぁ強い。
B・A・Dの場合、コストを軽減した代償に終了時に自身を破壊する必要がありますが、J・O・Eは山札の下に置くだけで良く、更に1枚ドローすることができます。アニメでも《ダチッコ・チュリス》に「ズルいっす〜」とボヤかれていましたね。

自分達の方が後年ズルっぽい能力いっぱい貰ってる気がしますがお互い様という事で…
《ヤッタレマン》などその他の軽減と組み合わせられる他、J・O・Eは複数同時に持つ事ができる(!)為、手札交換と展開の補助を兼ねた驚異の能力でした。
初年度こそ様子見と言えるような控えめさでしたが、双極編からは妥協のない強力な顔ぶれがおまけのように持っている効果になっていました。恐るべしJ・O・E。

マスタークリーチャー《メラビート・ザ・ジョニー》はそんなJ・O・E持ちを召喚時に2体踏み倒す必殺技「マスター・W・メラビート」を有した超強力なクリーチャー。
初年度の火ジョーカーズは《メラビート》を軸とした大型展開から一気にゲームを終わらせる豪快なデッキでした。
                                 


『誕ジョー!マスタードラゴン!!~正義ノ裁キ~』にて《ヤッタレ総長》《王盟合体サンダイオー》が、 『誕ジョー!マスター・ドルスザク!!~無月の魔凰~』に前回も取り上げた《ジョジョジョ・マキシマム》が収録。《サンダイオー》はかの《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》を思わせる焼却能力と攻撃先変更不可効果を持ち、10コストと重いこのカードを《ヤッタレマン》《総長》などを絡めて軽減した《メラビート》で踏み倒し、《サンダイオー》対象に《マキシマム》を唱えてワンショット、という火ジョーカーズの必勝パターンが完成します。
《ヤッタレ総長》は場持ちが良く、デメリットのない軽量火ジョーカーズとして活躍します。特に《メラビート》以降は盤面の数が重要になるので、同時期の《堕魔ドゥシーザ》で処理されない3000というパワーは大きな意味を持ちました。

         

年度マーク限定構築(全国大会のレギュレーション)で活躍しており、エリア代表戦でもその名前を見る事が多かった印象を受けます。殿堂構築では《ゼロの裏技ニヤリー・ゲット》を備えた『コントロールジョーカーズ』に軍配が上がっていましたが…

双極編では『轟快!! ジョラゴンGo Fight!』で《アイアン・マンハッタン》、『逆襲のギャラクシー 卍・獄・殺!!』で《サイコロプス》《ムシ無視のんのん/灰になるほどヒート》、『 デュエマクエスト・パック〜伝説の最強戦略12〜』で《ドンドド・ドラ息子》が加入。
《ジョット・ガン・ジョラゴン》と相性の良い《マンハッタン》はもちろん、火文明の《オリオティス・ジャッジ》とも言える効果を持ち、キャントリップとしても優秀な《サイコロプス》と強力な顔ぶれが揃いますが、中でも強力なのは《ドンドド・ドラ息子》。

《ジョジョジョ・ジョーカーズ》と同様の回収効果に加え、手札の火文明ジョーカーズにJ・O・Eを与えて展開を加速する1枚として火ジョーカーズを強力なデッキへ仕上げます。

後には「キリフダッシュ」などとの組み合わせに注目が集まるなど、いつまでも新しい火ジョーカーズが現れるたびに強くなっていくカードです。
        

 

さて、前回《アイアン・マンハッタン》のスペックの高さは他のデッキでも活かせるのではないか?という事に触れましたが、その検証の結果もジョーカイブに存在しました。
         
         
双極〜超天2ブロックでの一案として考えていた『オーラコントロールマンハッタン』です。

《無修羅デジルムカデ》《凶鬼02号ドゴンギヨス》での場とマナのタップイン、《DROROOON・バックラスター》によるバトル、《ゲオルグ・バーボンシュタイン/ゴースト・タッチ》ハンデスと追撃のパワーマイナスで完全にコントロールしてから、《マンハッタン》でフィニッシュするデッキです。
このリストを見ても分かる通り《マンハッタン》の最大の特徴は何よりもそのロック能力。

これを活かさない手はないだろう、ということで新たにこんなデッキを生み出しました。
         
ランデスマンハッタン』。
《モモキングー旅丸ー》や《サイコロプス》で展開を牽制しつつ、《ドンジャングルS7》と《マンハッタン》でロック体制を構築する一品。《旅丸》の存在も大きいですね。強力な赤緑のクリーチャーも増えたので《メラビート》を組み直す、というのも面白そうですが、それに関してはシリーズ5回目の「多色編(仮題)」で触れる事にしましょう。

2.滾る灼熱!《灰になるほどヒート》がもたらす可能性!


これは個別の項目にしたかったので前項ではあえて触れませんでした。
双極編以降の火ジョーカーズ、ひいてはこれ以降のジョーカーズの方向性はこの《ムシ無視のんのん/灰になるほどヒート》が決めているといっても過言ではないでしょう。
クリーチャー面のバトル時パンプとバトル勝利時の5以下ジョーカーズの踏み倒し、呪文面のコスト6以下のジョーカーズ全てを対象とする踏み倒しとバトルによる除去を含めた驚異的な1枚完結のカード。

このカードの最大の特徴は文明の指定がないこと。コスト6以下の新カードが増えれば増えるほど強くなっていく1枚です。
登場初期は《サイコロプス》と組み合わせて《オリオティス・ジャッジ》的な運用がされていました。
         
前回掲載したものと同じリストですが、火文明の新規という目線から見るとこのリスト以降『ジョラゴン』はループを獲得し、《ワイルド・シールド・クライマックス》などのcipが強力なカードが多く採用されていくこととなります。

         


自然のジョーカーズが登場すると《灰になるほど》から《ソーナンデス》などのJチェンジ持ち、そこから更に高コストの緑ジョーカーズや《ジョット・ガン・ジョラゴン》に繋ぐ形も登場。しかしその後は火文明としては《マンハッタン》を採用するのみで、自然ジョーカーズを中心とし、ループをメインにした構築が主流となっていきます。
         

 

最近では《グレープ・ダール》と互いにアクセスでき、メタクリーチャーを処理しながら《バーンメア・ザ・シルバー/オラオラ・スラッシュ》を呼び出してGRから《無限合体ダンダルダBB》《せんすいカンちゃん》を狙って使い回す動きなど強力なムーブを中心に各種『バーンメア』というアーキタイプの中核となっている印象が強いですね。

         
         
Vaultに保存されていたリストの中にはこんなものが。純正のジョーカーズというよりは《灰になるほど》をベースとしたジョーカーズのGR召喚パッケージを安定して出せる構築として仕上がっています。この「ジョーカーズに囚われない構築」を可能にしたのもこのカードの強さと言えるでしょう。
このリストには《エモG》という継続的なリソース元となるカードも採用されていますが、このカードも漏れなく《灰になるほど》圏内。《スゴ腕プロジューサー/りんご娘はさんにんっ娘》なども呼び出せ、改めてその範囲の広さが分かりますね。

      
      

《ジョギラゴン&ジョニー 〜Jの旅路〜》登場以降はジョーカーズ比率が高まると共に《ムシ無視のんのん》としても活躍していく事となります。
《旅路》登場以降は緑ではなく高コスト帯に多かったSA持ちJ・O・Eを活かした速度重視のタイプも生まれました。
       

《灰になるほど》は《王来英雄モモキングRX》はもちろん、進化の踏み倒しを規制するテキストもないため、《アルカディアス・モモキング》《熱血英雄モモギンガ》なども射程圏内です。

実は登場以降毎年ブロックマークを獲得していたりするので今後の更なる活躍に期待ですね。

     
     

 

 


3.解き放て勝ちへの情熱!物語は轟く速さで「NEX」Tへ!

ここまで大きな火ジョーカーズのポイントを解説してきましたが、まだまだ火ジョーカーズは魅力的なカードに溢れています。
最近では十王篇のマーク付きカードには大きく影響を与える新規は少ないものの、特殊パックや王来篇にかけても火文明の力が活用されています。

《カツラデランス/「アフロ行きま〜す!!」》《ほめほめ老/ほめほめ老句》

 

共に7コストのクリーチャー面と2コストのルーター呪文を備えるツインパクト。

双極編期からの『墓地ソース』で活躍するカード達です。

      

文明を獲得すると「ジョーカーズ」という枠を超えて活躍するようになる例は他にも多いですが、このカードはかなり『墓地ソース』のカードという認識が強いのではないでしょうか。

それ1枚でも大きくデッキに寄与する、まさに「切り札達」という名に相応しいカード達です。

 

《ニクジール・ブッシャー》

このカードはジョーカーズというより、ビートジョッキーの最強マスターカード《”轟轟轟”ブランド》と組み合わせた『赤単轟轟轟』で目にした人が多いのではないでしょうか。

       

1コストクリーチャーを生贄に、手札を2枚減らして《”轟轟轟”》の召喚を補助しつつ6000の2打点を用意できるというのは他のカードにはできない芸当でした。

後年は《バークアステカA》のデッキなどで活躍しています。

       

《プリプリズン》


「革命0」効果で《灰になるほど》以上の踏み倒しが狙える点が注目な1枚。
       
ジョーカイブからはこちら。《生命と大地と轟破の決断》殿堂前に組んだ『オーロラプリズンVチャロン』。
《旅路》と《プリズン》で《Vチャロン》へのアクセス先を増やし、《禁術のカルマカレイコ》には《決断》でアクセスすることができるように仕上げています。

        

                              
これは《プリプリズン》を使って頭数を稼ぎ、《ダンダルダ》から《オールデリート》を放つデッキ。
《ニクジール・ブッシャー》や《花美師ハナコ》などを使って革命能力の起動も狙っていきます。
《プリプリズン》+《シャダンQ》など簡単にマスターJトルネードのバウンス元を用意できるように仕上がっているので《ジョリー・ザ・ジョルネード》でGRの試行回数を稼ぐこともできます。

 

《ボルシャック・モモキングNEX》


さて時が一気に進み、こちらは王来篇第1弾のKGM。
数多の火文明ドラゴンの持つ山札上からの踏み倒しを極めた1枚。《ボルシャック》の名にふさわしい墓地を参照してのパンプも備えています。
         
そんな能力を十二分に活かし、オリジナル環境を席巻する『赤緑ボルシャック』の中核を担う1枚となっています。
ずっとジョーカーズを推していた身としては、「ボルシャック」で「火文明」で「ドラゴン」というデュエル・マスターズにおいて重要な要素を持つカードがジョーカーズであるということに感動していたり。

        
こちらはジョーカーズであるということを活かして組み上げた『赤単モモNEX』。
《ドラ息子》や《灰になるほど》で《モモキングNEX》にアクセスし、《ハロウェーイ》や《カツラデランス》を捲って展開していきます。「スター進化」と「J・O・E」の相性の良さはもちろんのこと、火単色ジョーカーズに多い墓地に落としてからの踏み倒しとモモキングのパンプアップ能力などの噛み合いが綺麗なので、予想以上にスムーズに動いてくれるリストです。

《キャンベロ<レッゾ.star>》


遅筆が功を奏し、取り上げることができました。《ブンブン万太郎》に次いで、「侵略」を獲得した期待の新人。
打点生成力はもちろんのこと、《マンハッタン》に似た展開抑制能力にも注目です。
       

地味な注目ポイントは《大爆龍ダイナボルト》から侵略するとアンタップした2回目の攻撃で《革命類侵略目パラスキング》への更なる侵略が可能な5コストであること。《Re:奪取トップギア》→《ダイナボルト》からのルートはもちろん《灰かぶるほどキュート》《「時空さえも突き抜けろ!」》で多色である《モモキング-始丸-》《モモキング-旅丸-》などを踏み倒せば多色マナ置きのラグも気になりません。
ただ、これに関してはコスト帯の被りがかなり多く、調整中の一品。

キリフダッシュやその他のビートデッキの構成を見ながら研究していく必要がありそうです。

 

4.緑溢れる大地を駆け、更なる冒険へ!


まずはお詫びから。早いもので前回更新から2週間以上が経過してしまいました。

大変お待たせいたしました。
その分《キャンベロ》も取り上げられたのは大きいですが、主題であった《自由の物語》が置き忘れられてしまっていることに仕上がってから気づきました。とはいえ火文明単色は一番シナジーが薄いので、次回以降頑張ります。
余談ですが、制作時間の大部分は《灰になるほどヒート》の項目をまとめるのに苦労していた時間でした。あくまで火文明という視点から見ると今回の記事で十分なのですが、他の色との組み合わせを通すとまた違った側面が見えるカードです。
ジョーカーズは1つの色を得るだけでこれほど多くの可能性を獲得している、ということが伝わっていれば幸いです。
とはいえ、他の文明とは異なり火文明のジョーカーズは最序盤でとんでもないジェットエンジンを2つも貰ってしまっているので、それをベースにすればあらゆるデッキを構築しやすい色と言えます。彼らは現状のトーナメントでは厳しい部分もありますが基礎スペックは非常に高く、今後のカードプールの拡大に応じていつでも”爆発”することができるカード達と言えるでしょう。
今回もジョーカーズに限らず環境デッキに加え様々なデッキを見てまいりましたが、次回以降取り上げる双極後期〜超天編にかけてのジョーカーズも常に環境に食い込む超強力なアーキタイプを排出し続けています。もちろん楽しいデッキも満載です!
まずは双極篇後期から誕生した自然ジョーカーズ達の物語を振り返りつつ、次回も《自由の物語》を紡ぐきっかけを探して参りましょう。


それでは自由への旅路を紐解いて〜自然文明編〜(仮)」でお会いしましょう。
感想等は記事末尾のハッシュタグからお気軽にお寄せください。

 

 

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