地雷部-Log

地雷部(@jira1bu_777)ブログ班による部の活動記録です!

#地雷部Log Vol.4 大多色時代を乗り越えろ!デュエマ20周年のマナベース・スタンダード

 

◆はじめに


相も変わらずのまろかです。記事の執筆し始めが地雷部-Log vol.1の公開日なんですけど、書き上げるのはいつになるのやら。なにやら不穏な雰囲気で始まった今回の命題は、皆さんも頭を悩ませているであろう現代デュエルマスターズの悩みの種<マナベース>のお話です。

ことの発端は今日、こんなツイートをしました。

 

 


そうしたらやたら反応を頂けたもので。まあ僕も一生頭抱えてる命題なので気持ちは多いにわかります。

実際この辺りの話って明文化されてる資料はないですし、動画媒体で共有したところでこんなとこ深掘りしても伸びない上に扱いが非常に面倒なテーマです。言葉を隠さず言えば、やり損。

とはいえ、この20周年での3色推し、多色全盛の時代に明文化せずしていつやろうかという話でもあります。てなわけで、僕の持ちうる知識を最大限噛み砕いて言語化、共有しようと思います。地雷部-logなのにこんな真面目でいいのか?

 


◆前提条件


①この記事は王来編2弾発売前後に書かれています。あくまで現時点のセオリーを記述します。
②3色以上かつ、マナを伸ばすデッキに話を限定します。レンジが前に寄ってるデッキに関しては僕自身が不得手かつ理論が全くの別物である解釈なので。(なんなら前寄せかつ同じカラーリングの中でも赤青覇道と赤青エクスは全くの別理論だったりしますし…4c鬼羅starなんてマナベース超越しすぎだから理論もクソもないし…)


◆マナベースとマナカーブ


至極簡単に形容すると、
マナベース=色配分
マナカーブ=コスト配分
です。本当に至極簡単に言えば。vaultでデッキ作ると一番下に書いてるアレです。

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そんなこと知ってるわ!と言う人が大半だと思いますが、本題はここから。

この2つを切り離して考えてませんか?

よく聞くところだと、マナベース側だと「多色X枚、単色Y枚」であったり「緑X枚」のような表現。
マナカーブ側だと「2⇒4⇒6」や「3⇒5⇒7」のような表現。獅子王使うなら多色は2◯枚!みたいな宗教戦争はよくタイムラインで見るものです。

実際僕もこの表現は多用しますし、便利です。しかし、この1面的な比率だけの表現だとマナベースかマナカーブ、どちらかしか見れないんですよね。これが嘘デッキの元凶だと僕は考えています。

加えて言えば、ついに再録も決定した《天災デドダム》であったり《Disノメノン》《T・T・T》等の低コストかつ色拘束の激しいカードを利用したデッキの場合、マナベースとマナカーブの双方に気を遣わないとまるで再現性を保てないことが往々にして発生します。

あまり文字だけ読んでてもイメージが沸きづらいと思うので、具体例を交えてご紹介します。


◆嘘デッキ具体例

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このリストの説明をします。
マナベース:多色27:単色13。単色に関しては全てデドダムのキャストに貢献できるカラーにしています。
3色カードを多数採用することで赤と白に関しても全色カードをカウントに含めず10枚確保しており、《フェアリー・ミラクル》2ブーストも担保しています。

マナカーブ:基本的には3⇒5としており、多色多めではありますが単色2枚(ミラクル2ブースト前提)引き込めば5で《呪術と脈動の刃》を撃ち込むことが出来、《禁時混成王ドキンダンテⅩⅩⅡ》の着地が狙えます。早期に大型制圧札さえ着地してしまえばその後はゆっくりゲームが出来るので、《聖魔連結王ドルファディロム》等の追加のフィニッシャーを擁立して詰めることができます。


とまぁ、マナベースとマナカーブを分けて説明しちゃえばこんな感じで如何にも真っ当な説明をできちゃうわけですよ。嘘デッキなのに。


以下、マナベースとマナカーブ両方織り込んだ正しい説明をします。


まず、単色カードのうち《神々の逆流》を除いた全てが序中盤に手からプレイしたいカードです。3でデドダムしたら次は《絶望と反魂と滅殺の決断》撃ちたいだろうに、何故かダークネスは3ターン目にマナに置かれてませんか?

ダークネス以外の単色を置くとなれば、ダブついた初動を置くことになるわけですけど、初動12枚から8枚しかない単色カード+デドダムを2枚引き込む前提はヤバくない??それ初動が厚いって本当に言える???

唯一マナに置きやすい逆流もデドダム的に全く良くなくて、《龍風混成 ザーディクリカ》

《ルシファー》ドキンダンテはデドダム目線タップインする青単でしかないからそれらをマナ置きした時点で3t逆流置きデドダムは成立しないんだが??

ラクル的にもヤバくて、2枚で5色揃う組み合わせが「ラッカ*1+脈動」or「ラッカ+デドダム」or「ドルファ+デドダム」のみ。デドダムって初動ですよね?2ターン目までにマナに置きたいカードでは決してないよね???

なんなら4tルシファーしたいならルシファーマナ置いとかなきゃいけないんだよね?いつ置くの??山上から落とすの???

だいたいここまでマナベースぐちゃぐちゃな上でドキンダンテの弾をハンドキープする要求まで重なってくるの地獄が過ぎないか?????


てな感じです。マナベースとマナカーブがどうちゃらみたいな講釈垂れてましたけど、別に大したことじゃなくて「具体的に何ターン目に何をマナ置きしたくて、何をプレイしたくて、何を手札に抱えたいか」を羅列してくだけなんですよね。

特にデドダム+ミラクルはそれがシビアに出てくるだけであって。誰もがやってる「Xターン目に◯◯をプレイしたい」という指針に「Xターン目は◯色をアンタップインさせたいから、それまでに他の色が揃えられる土地になるようにしよう」って指針が混じるだけ。

その土地は序盤にダブついた初動でも、トリガーでしかなくて手からプレイする予定がないカードでも、後々アクセス出来る終盤に使いたいカードでも、複数入れてるからマナに置いても後で引いてこれるカードでも、対面との相性的に不要なものでもなんでもいいです。マナを如何に活用するかは構築次第。


◆本当デッキ具体例

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成功例も分かりやすくデドダムミラクル基盤で。僕がずっと擦ってるマゲ抜きアドバンス5cを例に。(オカルトガン見してる構成なのは当時の身内環境ゆえなのでご容赦)

序盤にマナに置きたいのは火噴くナウ+デイガ*2カラー。対面に応じて《とこしえの超人》《リツイーギョ #桜 #満開》を早期着地させたいので火噴くを優先してマナに。

青と緑の単色を厚く取っているので、8投のデイガカラーを1枚引ければデドダムもミラクルも問題なくキャスト出来るよう構成。そのデイガカラーは各4投なので一切躊躇なくマナに置いてよい。

緑のメタクリーチャーは《我臥牙 ボアロアックス》、ドラゴンクリーチャーは《始原塊ジュダイナ》で後半アクセス可能なので急ぎで必要でなければ惜しまずマナに置いて問題ない。

デイガカラーがデドダム目線タップイン黒単色なので、ダークネスは自然と抱えやすく4ターン目のプレイになりやすい。

《龍装艦チェンジザ/六奇怪の四〜土を割る逆瀧〜》は早期キャスト出来れば当然強いが、ゲームメイクの肝になるわけではないので比較的マナに置いて動きが歪まない単色マナとしての役割を重く見て採用。《最終龍覇グレンモルト》からリソースゲームを展開する際にも重宝する。

《時の法皇ミラダンテⅫ》《機術師ディール/「本日のラッキーナンバー!」》は唯一マナ置きしづらいカードだが、フィニッシュがこれらに依存しているわけでもなく、どこかで不意に絡めても十分効力が見込める為マナから回収するカードは0枚になっている。


こんな感じでマナ置き指針含めて言語化出来るわけです。(一回noteに纏めてるから当たり前なんだけど)

 

これぐらいの解像度で言語化しろとは言いませんので、ぼんやり思っている「これはマナに置きたくないな~」とか「タップイン多くてしんどいな~」とか「こいつタップインのくせにあんまり強くないな~」みたいなところをもう少し深掘りしてみてください。より本当デッキになるはずです。


◆おわりに

今回はマナベースの言語化ってところで、正直なところ数字でどうこうみたいな話にしようかと思ってたんですけど、骨が折れて具体例を交えた考え方、みたいなところに帰着しちゃいました。

これはあくまで自分の動きを突き通すタイプだからこういう考えが出来るのであって、複数枚の組み合わせを手札に要求するコンボデッキとか、相手に応じて変則的に動くオボロみたいなデッキだとまるで考えが違ってくるとは思います。

とはいえ構築段階で具体的なマナの状況を考えて組まれているか否かで、デッキとしての動きの質は天地の開きが出てきます。小学生時代アホほど買ったDM-26(《聖鎧亜キング・アルカディアス》の弾。60種類中50枚ぐらい多色。どう考えてもイカれている。)に思考回路を歪められ、今なお単色デッキを1つたりとも持ってない僕が言うので本当だと思います。

十王、王来と魅力的な多色カードのバーゲンセールになってる現代DMですが、マナベースにきちんと向き合い、調整した果てにしっかり多色カードが活きるデッキに辿り着けばその力をいかんなく発揮してくれること間違いなしです。3色になったことでより首を絞められる思いですが、共にこの大多色時代を乗り越えて行きましょう。

記事への需要がこれで満たせてるかはわかんないんですけど、読者の皆様のデッキがより本当デッキになる一助になれば幸いです。

すっげぇ真面目に書いちゃった。次はもうちょいふざけます。それでは!

 (Writer:のまろか)

 

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