地雷部-Log

地雷部(@jira1bu_777)ブログ班による部の活動記録です!

#地雷部Log Vol.6 地雷御題録 時を飛ばせ カメカメン‼(デスザ.Starもいるよ)

 

■前置き


日本のめっちゃ昔、白河法皇というどちゃくそ偉い人がいた。

その白河法皇は、偉すぎてこの世の大体は自分の思い通りにできた人間であった。
「鴨河の水(現在の鴨川で起こる洪水のこと。京都あたりにある川である。)、

双六の賽(まあ運次第だし)、

山法師(当時はお坊さんが武器持って反抗してたらしい)」
という天下三不如意(この世の3つの思い通りにならん事)は有名であるほどだ。それ以外は全部自分の権力が及んでいた証拠である。

しかし、その白河法皇がもし現代に生きていたとしたら、その不如意は1つ増えることになる。

 

       


この《ゲンムエンペラー 〈デスザ.Star〉》である。 このSRに見合わないスペックは、流石に彼でもどうにもすることはできない。

現代に生きる白河法皇は、お忍びでパックを剥き、せっかくのSRが《デスザ.Star》だった時の屈辱たるや、凄まじいものだっただろう。

というわけで、地雷部に「《デスザ.Star》を入れたデッキをお願いします 白河法皇」と言った旨の大胆なお題が来た、という訳である。


ゲンムエンペラー<デスザ.Star> - お題箱

早速、三不如意が四不如意に増えてしまった屈辱を晴らすべく、我々はその広大なカードプールへと赴いたのであった。

 

■しょぼすぎる武器と、ある提言

 

デッキを紹介する前に、《ゲンムエンペラー〈デスザ.Star〉》の基本スペックをおさらいしておこう。

《ゲンムエンペラー〈デスザ.Star〉》
闇文明 コスト7 パワー12000
∞ドラゴン/デーモン・コマンド・ドラゴン/レクスターズ
スター進化クリーチャー 
■自分の墓地に4枚以上カードがあれば、このクリーチャーの召喚コストを3少なくする。
■スター進化:レクスターズまたは闇のクリーチャー1体の上に置く。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)
■T・ブレイカ
■このクリーチャーが攻撃する時、相手のクリーチャーを1体破壊する。 

パワーに関しては申し分なく、《ケントナーク〈ディルガ.star〉》に次ぐ2番目であり、条件付きで4コスでキャストすることが出来る。
他のレクスターズが踏み倒しなどの派手な効果な中、こちらは単体では堅実にアドを稼ぐスペックだ。

 


それだけである。
同時期に刷られた《「正義星帝」 〈鬼羅.Star〉》は4コス踏み倒しを2回行いながら擬似的な《Dの牢閣 メメント守神宮》効果を4コス・クリーチャーにばらまけたり

初期には同じく酷評であった《ケントナーク〈ディルガ.star〉》もCSに入賞入りを果たした。

なのに何故《ゲンムエンペラー 〈デスザ.Star〉》は見向きもされないのか?
致命的な理由が1つ。

それは、こいつ単体でゲームセットに持っていくだけの力が極端に弱いということだ。

出て殴れば1面除去のみ。
力を貸した元である《魔の革命 デス・ザ・ロスト》の面影がひとつも見当たらないしょぼい能力。

そりゃあ安売りされまくるわけである。 同期を見ろ。 あいつらはどんどん横に並べてそのままフィニッシュしてるぞ
それなのにお前と来たらなんだ。ええ?

とまあ、クヨクヨ言っても仕方ないので、何とかして手を打たなければいけない。

 

筆者がまず考えたのは、こいつが「低コストで出せる高コスト進化クリーチャー」である点だ。

 

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オリジナルである《∞龍 ゲンムエンペラー》を使い、ムゲンクライム軸で小型を並べながら《ゲンムエンペラー 〈デスザ.Star〉》を両方並べて勝つルートである。

コスト7なので《ゲンムエンペラー》に効果を消されず、がっしりとしたスタッツと除去耐性で相手をぶん殴るところまで行ける。
しかし、これだと、ある欠点があった。
なにか…《ゲンムエンペラー 〈デスザ.Star〉》の良い点が活かしきれてない…。

並べてコスト∞を出して殴るだけだったら元々のチーム零でもできた手法である。
これだと強みが薄く、「もうこいつ抜いて他の潤滑油入れて特化させた方が良くね?」となる。

というわけでこの案は没になり、他のデッキを組む羽目になった。

 筆者が苦戦していると、某氏があるヒントを仰ってくれた。

 

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カジュ■る「《暗黒導師ブラックルシファー》との相性がいいザーディよ~。」

語尾がディスペクターに犯され、歴史を冒涜しそうになっているが、氏の提言は確かなものであった。

ありがとう、■ジュアる氏。ありがとう、《ブラックルシファー》。

つまり何が言いたいかというと、

・《暗黒導師ブラックルシファー》の上に《ゲンムエンペラー〈デスザ.Star〉》を重ねる。
・もし後者が死んで《ブラックルシファー》が次いでに除去されそうになっても、自身の効果で進化のデーモン・コマンドを回収することができる。
・《ゲンムエンペラー〈デスザ.Star〉》は進化のデーモン・コマンド・ドラゴンなので、手札に戻りながら場に残る。

というわけである。

こうやって半永久的に場に残る彼奴に筆者はあることを考えた。

《蝕王の晩餐》を撃って気持ちよくなればいいんじゃね????

途方に暮れていた筆者にとって、このカードの存在は暗い洞窟の先にある光のような存在だった。

要はこうだ。

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①《ブラックルシファー》に《蝕王の晩餐》を撃つ

②《ブラックルシファー》の効果で《〈デスザ.Star〉》を回収しながら、二枚目の《〈デスザ.Star〉》を釣りあげ、ブラックルシファーの上に重ねて殴る。

こうである。

デュエマはシールドを割ってあったまった対面の顔をダイレクトアタックする素晴らしいゲームなので、殴って勝つといいよということは聖書にも書かれている。

しかしこれでは、全てがしょぼいのだ。

      
やはり《〈デスザ.Star〉》を出すだけでは勝てない。この令和にお行儀よく5、6ターン待って《ブラックルシファー》に《蝕王の晩餐》を待ってくれる優しいプレイヤーなんざいるとしたら巨大数検証の案山子対面くらいである。 

何回やってもこれに帰結してしまう。

 



コンクルージョン


それなら、と筆者はさらに思いついた。

《〈デスザ.Star〉》自体をコンボの段階にすればいいのでは?????

そう、《蝕王の晩餐》をあえて《〈デスザ.Star〉》に打ち、8コストのクリーチャーに打ってゲームセットまでもっていくというルートである。

そういうわけで、こういうリストになった。
       


まず、《魔軸の鎖 カメカメン》を立てる。
その時に2コスのクリーチャーが立っていれば、殴りながら《緊急再誕》を撃って《天災 デドダム》を出したり、《夏だ!デュエル修業だ!》を撃ってアタックキャンセルをしながらリソースを増やしていく。

5マナ溜まっているか、もしくは墓地に《聖魔連結王 ドルファディロム》を含むカードが墓地に合計4枚有れば、《王来英雄 モモキングRX》を出したり手打ちをするなどして《〈デスザ.Star〉》を出し、そいつにさらに《緊急再誕》もしくは《蝕王の晩餐》を撃ち、進化元+ドルファディロム+横の何打点かで6打点を目指す。


この方法の利点は普通にマナを貯めても《ドルファディロム》を出すことが容易である点と、モモキングからすぐに《〈デスザ.Star〉》を立てて複数の面を除去できるという点にあると言える。

 

イカれたヤツらを紹介

ぶっちゃけると嘘まみれのデッキではあるが、リストのカードの採用理由を紹介しよう。


・《ゲンムエンペラー 〈デスザ.Star〉》
この企画の全ての元凶。運営はなぜ産んだ。
もうこいつで殴っても勝てないならいっそ踏み台にすればいいじゃない、ということでコンボの素材へと変貌した悲しき革命龍。

やっちゃいなよ、そんな偽物なんか
《〈デスザ.Star〉》「ダンタルだと!?」

 

・《魔軸の鎖 カメカメン》
このデッキに光を入れることになった最大の理由。
こいつがいれば後述する《夏だ!デュエル修業だ!!》を組みあわせて、リソースを確保しながら攻撃キャンセルを行うことが出来る。

こいつで地盤を固めながら最終的に勝つ。という訳だ。

 

・《蝕王の晩餐》、《緊急再誕》
こいつで強~いクリーチャーを出して勝つ。それだけ。
《緊急再誕》は白を増やすため、という理由の他にも、アバレチェーンから唱えて攻撃中のクリーチャーを破壊し、なにか別のクリーチャーを出して攻撃キャンセルを行うことが出来る。


・《聖魔連結王 ドルファディロム》
ぼくのかんがえたさいきょうのくりーちゃー。
8コスで終わらせることが出来るディスペクター。効果が欲張りすぎる

一応白マナにもなることが出来る。(パーツをマナに置くな)

 

《ネ申 ・マニフェスト》、《天災 デドダム》
3コス帯の優秀なクリーチャー。どちらも墓地肥やしをすることが出来るが、前者はレクスターズ、後者は緊急再誕で出して強いカードという理由で採用が決定した。白河法皇はお金は何とかなるので大丈夫だろう。

 

・《王来英雄 モモキングRX》
メタモン。 それだけ。
《ゲンムエンペラー 〈デスザ.Star〉》を載せると2面除去を行いながらおまけでアンタップが付いてくる。これはおそらく《 〈デスザ.Star〉》が強いのではなく《モモキングRX》が強いだけである。
入れる理由も明確にあり、こいつを入れるとわざわざ進化元を用意して《〈デスザ.Star〉》を手張りする難儀なことをしなくて済むのだ。

 

・《夏だ!デュエル修業だ!!》
騒ぐだけ騒がれて結局使われなかったカードの類。まあターン飛ばしちゃったらそりゃあね。
《カメカメン》と組み合わせるのが○なのと、《 〈デスザ.Star〉》用に墓地を肥やせるのがうま味。


《タイム1 ドレミ》《隠れ潜む者 シードラン》
2コスト帯。立てて《カメカメン》を出して殴る。

シードラン》採用は一応《〈デスザ.Star〉》の上に重ねられるのと、1ドローができるという理由である。

 


■終わりに


かくして、不如意は三つに戻り、白河法皇は憤死してデュエル・マスターズを辞めるという悲劇は起こらずに済んだのであった。


他にも改善の余地はありそうなのだが、筆者自身満足してしまったので、読者及び白河法皇達で気の赴くままに改良してほしい。

それでは、また今度。

 

ちなみにゲンペラーは《我我我ガイアール・ブランド》で代用すればもっと強いクリーチャーを出せたり、《マニフェストⅡ世 〈スペルスター〉》を代用すればカメカメンの代わりになったりするので、必ずしも《ゲンムエンペラー 〈デスザ.Star〉》は必要ってわけじゃなかったりします。なんなんだこいつ(号泣)

 

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