地雷部-Log

地雷部(@jira1bu_777)ブログ班による部の活動記録です!

#地雷部Log Vol.8 自由への旅路を紐解いて・その1〜銃声轟く新参者〜

皆様こんにちは、正式な記事でお会いするのは初めましてになりました!
どうもShinです!

これまで、個人的なスケジュールの兼ね合いから地雷部-Logでは裏方に徹してきましたが、魅力的なライターの皆様に温めていただいたこの地で、自分ができる限りを尽くしたい。その思いから今回より新シリーズを立ち上げます!
その名も「自由への旅路を紐解いて」

 

ジョーカーズを追い続けてきた私が、その自由な物語を振り返りながら、その名を宿す1枚でデッキを組む。
そんな挑戦への旅路を追う全5回のシリーズとしていこうと考えておりますので、その果てまでのんびりお付き合い頂ければ嬉しいです。

 

 1.そもそも《切札ジョー&ジョラゴン〜自由の物語〜》とはどう言ったカードなのか

開幕なんとなくオチが読めたと思ったそこのあなた、鋭い。
本シリーズの最終目標はこの《切札ジョー&ジョラゴン〜自由の物語〜》を使ってデッキを組むことにあります。

 

                                

《切札ジョー&ジョラゴン〜自由の物語〜》
無色 クリーチャー コスト9 パワー5000+
ジョーカーズ/マスター・ドラゴン/ヒューマノイド
・スピードアタッカー
・パワード・ブレイカ
・自分のマナゾーンにある文明1つにつき、このクリーチャーのパワーを+5000する。
・このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から2枚を表向きにする。その後、バトルゾーンにある相手のカードを、コストの合計がその2枚のコストの合計より少なくなるよう、好きな数選ぶ。相手はそれらを好きな順序で山札の下に置く。その後、自分は、こうして表向きにした2枚を手札に加える。

少々取り回しの悪い大味な効果に加え偉大すぎる父親の印象も合わさり、正直酷評されているこのカード。
デメリットをあえて列挙するならば以下のようになるでしょうか。

・自身で軽減することができないのに重すぎるコスト。ジョーカーズ内であれば、《勝熱英雄モモキング》など、キャストした段階でワンショットまで繋げるカードがこのカードよりも早期に出せてしまう。
マナブーストで出そうとすると自身に色がない為ノイズになる。効果に関しての要求値も同様。
・同コスト帯同系統の効果を持つカードに《ジョット・ガン・ジョラゴンJoe》が存在する。

 

というように、自身のスペックに大きな矛盾を抱えているこのカード。
フレーバーから捉えるならば、真っ白なキャンパスに描かれる「自由の物語」が踏み締めてきた大地(マナ)の力を得て強大な弾丸を放つ、というこれ以上なく美しいデザインであるのですが現代デュエマのプールを持ってしてもこの壮大な物語を再現することは至難の業です。
しかし利点が全く存在しない訳ではなく、明確な唯一性としては以下の点が挙げられます。


・ 《超絶奇跡 鬼羅丸》、《真実の名 修羅丸》に次ぐ3種類目の無色ヒューマノイド
           
           
5Cヒューマノイド。「5色での最大打点を狙いたくても、色がネックだな…」「それならマナを払わなければ良いじゃない」という《優雅なアントワネット》が泣いて逃げ出す超理論で構築されたデッキです。《爆熱剣 バトライ刃》ヒューマノイド踏み倒し効果をふんだんに使うべく、《龍覇グレンアイラ》を初めとするドラグナーを早期展開して踏み倒していきます。《瞬閃と疾駆と双撃の決断》に絡む火文明を厚く取り、さりげない《松本大大大先生》のIllust.Shigenobu Matsumotoサポートを受ける為に当然《龍覇グレンモルト》のバージョンにも拘っていきます。


・《天ニ煌メク龍終ノ裁キ》のサポート圏内なマスター・ドラゴン。
<サンプルリスト>
           
           
           

《サッヴァーク<マン.star>》《∞龍 ゲンムエンペラー》《自由の物語》《零龍》という4体のマスター・ドラゴンをを結び付けたのはギャラクシールド+《蝕王の晩餐》のコンボ。《零龍》で得たリソースを元に《∞龍》のムゲンクライムも狙い、3コストレクスターズは綺麗に《<マン.star>》に重なる一品です。オーバーキル気味なので色は抑え目ですが、フレーバーとしても綺麗にまとまっていると言えます。「無色比率が狂ってる」とか「《「絶対の楯騎士」》は多分盤面にキープした方が良い」とか聞こえてきますが 物語は自由に紡いでいきましょう。

・5色ドラゴンにおいては《ジョラゴンJoe》よりも高打点を生成できる。
<サンプルリスト>
           
           
だいぶ雲行きが怪しくなってまいりましたがとりあえず9軸ガチロボに突っ込んでみました。
やはり3色の増加と《地封龍ギャイア》のロック+マナ召喚権を活用できるというのが9ドラゴン軸の最大のメリットと言えるでしょう。この構築では《邪帝類強欲目 カリグラーティ》という《自由の物語》の上位互換増量にも成功し、より自由な構築に仕上がっています。真っ先に抜けそうなカードが《自由の物語》ですが。


2.物語から紐解こう〜5色から無色へ、キャンバスは塗り替わる〜


さてこれまで3種類もの《自由の物語》を語ってまいりましたがここで大きな問題が浮き上がります。
なんとこれまでの例では全くジョーカーズとして活躍している例が存在しないのです。そこじゃないって?
デッキビルドは如何に自由に行って良い、と言えど当初の目的から外れてしまってはこの記事の意味を成しません。
しかし、皆様はお忘れではないでしょうか。
デュエル・マスターズには、4000年(ゲームは来年20周年、メディアでは原作開始年から数えて20年)の歴史が存在することを。
今まさに「ボルシャック」と「アウトレイジ」のクロニクルが紡がれ過去から未来へ新たな力が生まれている今、その歴史の一部一部にくっきりとジョーカーズ達も刻まれていることを。

dm.takaratomy.co.jp

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クロニクル、つまりは年代記
新種族参ジョー!と勢い勇んで現れたジョーカーズもDM、双極、超天、十王、王来と5つのシリーズを駆け抜け、芳醇な物語を紡いできているのです。

そして、未来に向けて引き金を引く。
-《ゴールデン・ザ・ジョニー》DMEX-01ゴールデンベスト収録版フレーバーより。

今こそこの物語を未来に進めるべく、過去のジョーカーズ達を振り返っていく必要があるのではないでしょうか。
それが、《自由の物語》を次に進める術と信じて。
以降は私が主にDMVault(稀に写真情報ベース)にて所蔵するデッキになれた物からなれなかったものまで全てを保存した約230個のジョーカーズデッキの記録、題して「ジョーカイブ」のデッキやトーナメントシーンに迫った強力なアーキタイプ、現在所持しているデッキを総括しながら、この《自由の物語》を一つジョーカーズの手で綴ろうと考えています。

 3.「新種族」として降り立つその日。

実はこの《自由の物語》には似たような前例が存在します。

          
それがこの《ブラッキング・ザ・ジョニー》
こちらもマナを伸ばしにくい上に無色カードの割合が効果を大きく左右し、構築の際に矛盾する特性に難儀する1枚です。
しかしフレーバー上、彼が《ジョギラスタ・ザ・ジョニー》となり《The ジョギラゴン・アバレガン》と共に星を発つ際に《勝熱英雄モモキング》に託した希望のカード、《希望のジョー星》はまさしくこの姿の彼自身の希望とも言えるカードに仕上がりました。
             
             
画像は無色クリーチャーが離れた時に同コストをマナから呼ぶ《ドヤガオー》を文明を問わないJチェンジを付与する《ヤッタレ塾長》で増殖することを狙ったデッキ。欠色が発生したことで非クリーチャーの比率にさえ気を使えば即座に最大出力が狙えます。《ドンジャングルS7》は《ジョー星》下では《ブラッキング》を以下のようにサポートできます。
・アンブロッカブルを持たない《ブラッキング》の邪魔をするブロッカーをマッハファイターで討ち取る。
・元のパワー5000を活かしマナから呼び出すことができる。
・効果で《塾長》をキャストできれば《ドヤガオー》と共に連鎖を巻き起こせる。

このリストにも《自由の物語》に繋がるノウハウが多く含まれており、特に《透明妖精リリン/妖精のプレリュード》にはなかなか興味深いことが書いてありますが、それは一旦置いておくとして。

 

《自由の物語》は何故無色なのか。それはジョーカーズは最初、無色を軸として構成されていたから。
まずは無色ジョーカーズの時代に私が無色ジョーカーズをベースに自由なデッキを組み上げていた時代の記録を振り返っていきましょう。。

そもそも例に挙げた《ブラッキング》は《破界秘伝ナッシング・ゼロ》《ジョリー・ザ・ジョニー》のコンボによるフィニッシュを合わせたような効果を持つカード。

 

先のコンボを基盤とし、それまでのデュエル・マスターズではありえなかった無色を基盤とした新規軸のアーキタイプ、『無色t青ジョーカーズ』が発売直後の大型大会、GP4thにおいて準優勝を果たします。

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リンク先の要約になりますが、この当時は《ヤッタレマン》《パーリ騎士》という充実した小型の基盤に加え、《洗脳センノー》という強力なメタカード、《ジョジョジョ・ジョーカーズ》《ゼロの裏技ニヤリー・ゲット》と言った手札を整えつつ攻めに繋がるカード、《超特Qダンガンオー》という圧倒的なフィニッシュ力を持つカードで構成されていました。驚くべきことにこれらのカードのほとんどがスタートデッキ『NEWヒーローデッキ ジョーのジョーカーズ』収録であり、スタートデッキ+《ニヤリー・ゲット》《ナッシング・ゼロ》+第1弾「ジョーカーズ参ジョー↑↑」収録の《ジョリー・ザ・ジョニー》《バイナラドア》《タイム・ストップン》という組み合わせでこの完成度のデッキが生まれていました。
           
以降、第2弾『マジでBADなラビリンス!』では《ワッショイ万太郎》の登場によりビート性により磨きがかかります。
2弾で大きな転換点となったのは《万太郎》はもちろんの事、2コスト帯として《ヤッタレマン》の5枚目以降とも言える《チョコっとハウス》の加入でしょう。

しかし同時期には強かに大型のジョーカーズ達が刃を研いでいたことに、この当時は誰も気づきませんでした。
プロモカードにて《永遠のリュウセイ・カイザー》を思わせる強力な制圧力を持った《超絶特Qダンガンテイオー》
《ニヤリー・ゲット》規制に加え《キング・ザ・スロットン/7777777》採用型の《ジョット・ガン・ジョラゴン》デッキで頭角を現し、ループパーツにもなった《燃えるデット・ソード》
《竜星バルガライザー》を思わせるトップからの味方の踏み倒し、侵略ZEROのような自身の踏み倒し効果が輝く《バレット・ザ・シルバー》
            

これはそんな当時のポテンシャルの高いファッティをベースに組み上げたジョーカイブの一品。《ニヤリー》を経ての《強欲の開拓》から一気に大型での制圧を狙うのがコンセプト。《チョモランマッチョ》と《ダンガンテイオー》による圧倒的な攻撃力が持ち味でした。
ここからこのデッキはグランセクトの力を吸収したり《トラップ》呪文とのコンボを狙ったり《獅子王の紋章》と邂逅したりとこのデッキだけでも進化の過程がなかなか面白いのですが、今回の記事ではスペースがありませんのでまた自然文明編にて触れることと致しましょう。

『ステキ!カンペキ!ジョーデッキーBOX』ではプロモでしか再録のなかった《ナッシング・ゼロ》の再録に加え、
場のジョーカーズ分ドローできる《ヘルコプ太》、その手札を打点に変換する《超ド級 テンクウオー》などが収録されました。
            
これはそんな新カードを見ながら《エナジー・ゼロ》を活用して組み上げたミッドレンジテンクウオー。
引き込んできた《パーリ騎士》から《ニヤリー・ゲット》をマナに置き、《ゼロ》を詠唱。《テンクウオー》で攻め込んでいきます。
色と受けの為だけに《アクア・サーファー》が駆り出されていますが、ぶっちゃけ単色で一番取り回しが良かった以外に明確な採用理由はないんですよね…
この路線はジョーカイブの中でもこれだけなのですが、研究を打ち切った大きな理由は《ニヤリー・ゲット》で手札のリソースを得るには十分であったことと、その殿堂後は《ガヨウ神》で担えてしまったことで研究の余地を見つけられなかったことにあります。今の青ジョーカーズは無色への依存度も低いので、違ったアプローチが必要と言えるでしょう。

          

こちらはようやく純正ジョーカーズも獲得した白によって構築された《ヘブンズ・フォース》による《ヤッタレマン》の早期展開に、《ドツキ万次郎》と白のタップを組み合わせた除去を絡めてやや後ろに寄せたデッキ。
例によってジョーカイブの品ですが、これだけはデッキの写メを元に再構成しているのでこの通りだったか定かではありません…
この年度の秋には白入りの『コントロールジョーカーズ』も成立しているので、もう少しこの路線を詰めるべきだったな…という後悔があります。

            

ジョーカイブの膨大なデータの大半はこうした完全な実験作。《東大センセー》で墓地に干渉できる!と喜び勇んで組んだは良いものの、思うように動かず《センセー》だけが抜け、と今にして思えば効率が著しく低下してしまった一品です。発想はこのまま《ルソー・モンテス/法と契約の秤》を用いた《Vチャロン》《禁術のカルマ カレイコ》or《デュエマの鬼!キクチ師範代》のデッキに流用されていきます。何やら禁断の力によって、闇の気配が漂う昨今のジョーカーズですが、原初から黒とはあまり噛み合わなかった印象があります。

なおジョーカイブには《ゼロ・ルピア》を用いたこの時期のデッキは存在しませんでした。
それもそのはず、当時の初動筆頭候補である《ヤッタレマン》《パーリ騎士》との噛み合いが絶望的に悪いのです。
・《ゼロ・ルピア》を立てるターンに《パーリ騎士》でブーストしておいた方がテンポロスにならない。パワーが足りず、除去されると効果を失うのに3マナ払って出すカードではなかった。
・《ヤッタレマン》の「0以下にならない」というテキストと《ルピア》の特性はあまりにも合わなかった。

しかし、火文明のジョーカーズはこの時期もうすぐそこまで訪れていました。
火文明を加えたジョーカーズを初め、「種族として色が加わる」ことと「無色・種族サポートを受ける為にデッキ内に他の色を混ぜる」のでは大きく特性が異なるので、これに関してもまた次回以降にお伝えできればと思います。

 

4.頂を撃ち抜く弾丸の軌道を


ここからは気を取り直して、『コントロールジョーカーズ』『ガンバトラージョーカーズ』『ジョラゴンジョーカーズ』までの物語を振り返っていきましょう。

月刊コロコロコミック2017年9月号の付録にて、ジョーカーズに激震が走ります。
《消王ケシカス》の登場です。

■相手のクリーチャーがバトルゾーンに出て、その能力がトリガーする時、かわりに「ノーン!!」と叫びながらこのクリーチャーを破壊してもよい。そうしたら、その能力はトリガーしない。(例えば、「このクリーチャーがバトルゾーンに出た時」で始まる能力はトリガーしない) 

相手の能力を「消す」というコラボ元のフレーバーを忠実に再現したこのカードは、速度を求めたこれまでのジョーカーズとは性質が明確に異なるコントロールデッキへとシフトさせていく事となります。

            

「ゴールデン・ベスト」にて《ゴールデン・ザ・ジョニー》が収録されると、一時期は採用を見送られていた《戦慄のプレリュード》が再び入るように。白からは《閃光の守護者ホーリー》《Dの牢閣メメント守神宮》《オリオティス・ジャッジ》《光牙忍ハヤブサマル》などが採用された「無色t白青コントロールジョーカーズ」が完成します。

1年目通常パック最終弾、「誕ジョー!マスター・ドルスザク!!~無月の魔凰~」に《ジョジョジョ・マキシマム》《ジョット・ガン・ジョラゴンJoe》が収録。文句なしに強力な呪文ロック能力でたちまちデッキを塗り替えていきます。

 

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ちなみに全国大会の直前、2018年3月1日に《破界秘伝ナッシング・ゼロ》が殿堂。
《蒼き団長ドギラゴン剣》がひしめく戦場で、この2種類を採用したデッキがベスト8にまで進んでいます。

ちなみにこの当時の私はというと…
             

《はずれポンの助》並べるの、楽しいよね。
ちなみに一番古いリストがこれでした。ちょいちょい抜け漏れがあるな…
なので《ガンバトラーG7》とか入ってるんですがちょうど良いのでこのまま『ガンバトラージョーカーズ』を振り返っていくことにしましょう。

双極編が始まり、またしてもスタートデッキ収録の面々は強力な顔ぶればかり。
《ガンバトラーG7》は盤面のジョーカーズの数に応じて軽減、加えて自身以降のジョーカーズを即時打点に変換できる1枚。先ほどの《ジョラゴンJoe》や《マキシマム》との相性も抜群。
スタートデッキには《ゼロの裏技ニヤリー・ゲット》も再録。自身よりも大きいコストを踏み倒せる《ビックラボックス》や、攻撃中止能力に加えG・ゼロで出しやすく使いやすい《シャダンQ》なども収録され、最初期の《ダンガンオー》採用型をより補強したような積極的なビートデッキに仕上がっています。

           

双極編通常第1弾「轟快!! ジョラゴンGo Fight!」にて収録された新規ジョーカーズ達は、より競技を白熱したものにしたと同時に、楽しい戦略が目白押しな種族として駆け抜けていきます。
《ジョット・ガン・ジョラゴン》を中心に《オッケーBros.》《ジョバート・デ・ルーノ》のアンタップと《アイアン・マンハッタン》によるワンショットを狙う『OTKジョーカーズ』
・ビート性能は《ジョラゴン》よりも高く、《センノー》でメタを展開しつつ安定して過剰打点を出せる『ガンバトラージョーカーズ』
・《漢》という名前のジョーカーズをばらまく驚異の展開力を見せる《出前百町チャル名人》
など、スタートデッキ+拡張パックだけで3種類もの戦略、内2種類はトーナメントに食い込むほど強力なものをを手にする事ができました。

『OTKジョーカーズ』というと《オッケー》や《ジョバート》のようなワンショット特化のパーツを《ニヤリー・ゲット》で回収して詰めていくデッキ、『ジョラゴンジョーカーズ』というと《キング・ザ・スロットン/7777777》《ポクチンちん》を獲得して以降のデッキを指すように感じているのですが、私はどちらも『ジョラゴンジョーカーズ』でひとまとめにしていました。

 

余談にはなりますが『OTKジョーカーズ』という呼称は当時のDCGでの『OTK〇〇』という呼称の流行を受けたものだった記憶があり、当時からデュエマ的に「ワンターンキル」は成立しないし、やってるのは「ワンショット」だよなぁ…とこの型が下火になるまで思い続けていました。
またこの時期は少しづつ自分も競技シーンに赴くようになり、小さな公認大会で優勝したのもこの『OTKジョーカーズ』だったので思い出深いデッキなのですが、色々甘かったので以降芳しい結果は残せず。
これはジョーカイブを見返していての気づきなのですが、競技デュエマって1人でやっているゲームではなくて、対戦や調整を通して情報を交換して強くなっていくゲームなんですよね。この頃交流は増えてきていたのですが、なんとなく「自分でひたすら調整したものを会った人にぶつける為に向かい合って行う1:1のゲーム」という感覚でずっとひたすら自分で捏ねたデッキばかり触っていたので、後々掘り起こして残っていたのがデッキの没案の記録だけで「自分の世界に閉じこもってしまったな」と反省しています。当時のそのスタイルは奇しくも自然文明に来たのに《キンチョーラー》《ムシ無視のんのん/灰になるほどヒート》を生み出して敵対する姿と重なり、ある意味”当時のジョーカーズっぽさ”と言ってしまえば聞こえは良いのですが、自由なデッキを生み出すにも様々な仲間や力が合わさる事が不可欠だ、と彼らと共に歩む内に気づけて良かったなと感じています。

 

 

振り返っているとつい感傷に浸ってしまいがちですが、閑話休題
ここからは『OTK』そして『ジョラゴン』をまとめて振り返っていきます。
         
こちらは皆大好き『OTK』。今見ると《ニヤリー・ゲット》への依存度が高すぎる。
《ガヨウ神》2000円代に苦悶していたあの頃が懐かしいですが、《ニヤリー》《ガヨウ》の8枚でドローできるから《オッケーBros.》超強気採用ができていた時代です。《アイアン・マンハッタン》をぶん投げてもう一度殴れば相手は死ぬ。
盤面を作る『ガンバトラー』では《ガヨウ》ではなく《ヘルコプ太》が、cip持ちであることから《バイナラドア》が『OTK』に優先して採用されるなどの細かな差を見ているだけでも楽しかったですね。
ところで《アイアン・マンハッタン》というカードに関しては、《ジョラゴン》だけでは収まらないポテンシャルを持つカードだと思うのですが、例によってこのカードも次回までお預け。

2018年7月14日をもって、《蒼き団長ドギラゴン剣》らと共に《ゼロの裏技ニヤリー・ゲット》が殿堂。
《キング・ザ・スロットン7》はその前の 双極篇 拡張パック第2弾 『逆襲のギャラクシー 卍・獄・殺!!!』収録でしたが、自身の効果でジョーカーズ以外が見えてしまうと不発に終わってしまうので、徐々に《ニヤリー・ゲット》の枚数が減少していたところでの殿堂入りでした。

殿堂施行と同日に発売された『 デュエマクエスト・パック〜伝説の最強戦略12〜』収録の《ポクチンちん》を含めて『ジョラゴンジョーカーズ』が成立します。

  

 

最初は《サイコロプス》《ムシ無視のんのん/灰になるほどヒート》で踏み倒し中心のビートデッキを牽制していましたが、《波乗りザプンプル》でより強くメタを張れるように。『デスザーク』を見ての《ワイルド・シールド・クライマックス》の採用などこの時期の『ジョラゴン』は開拓真っ只中のフロンティアでした。
そこに自然文明の力を得たジョーカーズがこの畑を耕しにくるのですが、それについてもまたの機会に。


さて、シメの一杯にラーメン、という事で今回最後に振り返るのはこちら。
          
皆大好き《チャル名人》。
《ジョラゴン》で効果を使うだけで、圧倒的過剰打点を作れる楽しいデッキ、だったのですが「味に拘りたい」とラーメン屋(別にラーメン屋じゃないんだけど)魂が疼いた結果…

           

Shin、銀河へ。
メメント》でばら撒いた漢を使い耐久し、《幻緑の双月/母なる星域》《無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース》を建立。勝利の味を自分だけ味わう興奮デッキが完成しました。
《The ガッツリ漢》はやや未来のカードですが、このリストになる前は《ジョラゴン》だったようなので、一応ここに含めておきます。

 

5.赤く色づく次なる冒険へ


さて今回は《自由の物語》の概略に始まり、《ブラッキング》にも触れながら過去の無色ジョーカーズ、《ジョニー》や《ジョラゴン》、《ダンガンオー》に《ガンバトラー》までを振り返ってきました。
無色には《Vチャロン》や《ジョギラゴン&ジョニー〜Jの旅路〜》と言った濃い面々が残っていますが、彼らはまた次回以降、ついに自らの色を獲得したジョーカーズ達と共に語っていくことと致しましょう。
それではまた次回「自由への旅路を紐解いて・その2 火ジョーカーズ編(仮)」でお会いしましょう。
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編集追記:続編はこちらからどうぞ!

jiraibu-log.hatenablog.com

 

 

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